通信販売とカタログショッピング

数年前までは、通信販売と言えば分厚いカタログをめくって好きな商品を探すといった方法が主流でした。現在でも総合通信販売の大手企業などは、従来通りにカタログを配布する形での営業を展開しています。カタログ通販はインターネット通販の波に押される形でやや縮小の傾向にあるものの、依然として20~30代の女性を中心によく使われている方法です。
最近では、カタログ通販においても限定的に購買層を絞る方法がよくとられるようになってきています。通信販売用のカタログを、40代以上の女性向け、キッズ向け、ファミリー向けといったように、一冊に無理やり詰め込むのではなく、冊子を別々にして配布する方法がとられるようになっているのです。
このカタログを限定させる方法で成功しているのが、アパレルやインテリア関連の通信販売です。例を出せば千趣会での遮光カーテンやプリントTシャツがヒット商品となっています。カーテンは家でサイズを確認することが必要なので、通販に適した商材と言えます。店舗で購入する場合は自宅の窓のサイズをメモ書きして持ち込まなくてはならないので、結構面倒な手間がかかるのです。また、プリントTシャツは通常店舗にないような豊富なバリエーションを用意し、低価格に設定したことで、多くのファンが大量購入をするようになりました。
カタログによる通信販売の場合、イメージをうまく演出することが大切になります。カタログ通販の大手は、企業イメージを明確にすることで、他社との差別化を行なっています。